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受け継がれてきた芸術

シェルカメオは、南イタリアのナポリ近郊の港町 <トーレ・デル・グレコ>の主要な産業のひとつで、世界中でこの町だけで、
この伝統と芸術は生き続けています。

トーレ・デル・グレコ では、各工程の専門のクラフトマンたちの技術が、世代から世代へ受け継がれ、
カメオ芸術の魅力の秘密になっています。





貝の種類

素材の貝は海のもので、彫刻部分と背景部分の優れたコントラスト効果があり、以下のような種類があります。


マンボ貝 (CASSIUS RUFA
)

黄色がかった表面と赤い背景で、アフリカの海岸でとれ、
【コーネリアン】と呼ばれています。



カブト<トウカンムリ>貝 (CASSIS MADAGASCARIENSIS)
カリブ海でとれ、白い彫刻部分と褐色の背景です。
【サードニクス】と呼ばれています


又 その他のコントラストを得るため、コンク貝 真珠貝 等々も使われています。 



【コーネリアン】    【サードニクス】



貝の色

貝の色は、【コーネリアン】⇒赤い背景  【サードニクス】⇒褐色の背景  【コンク】⇒ピンクの背景
【真珠貝】⇒白い表面と黒い背景 黒い背景と白い表面 黒い背景と黒い表面
  などがあります。

クラフトマンたちは、最新の配慮をして最も優れた品質の貝を選び、作業の最初の段階から最高のものだけを作ることだけが目標です。






 

製作の工程

様々な作業工程を大別すると以下の通りです。


●SCOPPATURA(スコッパトゥーラ) ⇒ 貝のカット
                                    
貝のカットは、始めに貝を2つに切り、予備的なカットをします。

歯のないディス ク状の器具で、水の中で作業します。

この際に、カットされたピースを 【カップ】 と言います。

さらにこの【カップ】を、
【SEGNATORE(セニャトゥーレ)=カメオの シェイプデザイナー】
と 呼ばれている人に手渡されます。



●SEGNATURA(セニャトゥーラ) 

⇒ カップ を更に細かく、各ピースへ カットする形を決定

型紙を貝に当てて、半分にカットされた【カップ】が、
更に細かくカットされる形を決めていきます。

経験が大変重要な作業です。

上記の 【SEGNATORE(セニャトゥーレ)】 がこの作業を行います。




●TAGLIATURA(タリアトゥーラ) 

⇒ 【カップ】の中から、 各ピースへのカット。 

【SEGNATORE(セニャトゥーレ】 が
面取りを指示した通りに幾つかのピースにカットされます。

ピースされたほとんどのものは、優れた仕事に適さないとして処分されます。

その結果、確かな品質とサイズで選ばれたピースだけが残ります。



●AGGARBATURA(アッガルバトゥーラ) 

⇒ 様々な形への彫刻


カメオの形は、
オーバル(楕円形)・ラウンド(丸)・ペア・八角形・スクエア・ハート
と 多種様々です。

天然の素材を最大限に生かし、様々な形に仕上がります。








●カメオ彫刻 様々な形にカットされた貝は、【fusetto(フゼット)】と呼ばれる木製のスティックに松ヤニで固定されます。
⇒ 彫りやすくする為です。

【BULINO(ブリーノ)】と呼ばれる 鉄製のポイント を使い、アーティスト達は貝の表面にデザインを彫刻する。

題材は、女性の肖像、顔、踊り子、花、聖人達、ギリシャ神話、風景、絵画のレプリカ 等 様々です。

前に説明した通り、立体的な彫刻により、背景の異なる色合いが貝から現れてきます。

カメオ彫刻の芸術で使われる道具は、【I FERRI(イ・フェッリ、the tools)】と呼ばれ、多様なサイズの鉄製の
ポイント の組み合わせです。この道具は熟練したアーティストの手により、高い技術と速度で活躍します。

アーティスト達の目にはどんな小さな不完全さも見逃さないよう訓練されています。

そして、貝のピースが、類を見ない美しさを誇る小さな彫刻作品に仕上がります。