<Sandro Botticelli作 ヴィーナス誕生>

画面中央で貝殻に乗り海から誕生した裸体の美の女神ヴィーナスは、一般的に『天上のヴィーナス』を表現したものとされている(【春 プリマベーラ】に描かれている着衣のヴィーナスが『世俗のヴィーナス』だと解釈される)。画面左部分には風に乗り、花を蒔きながら美の女神ヴィーナスの誕生を祝福する西風の神ゼフロスとその妻、花の女神フローラが配され(ローマ神話のファウォニウスと同一視されるゼフロスは、ボレアス(北風)とノトス(南風)が兄弟とされている)、画面右部分には産まれたばかりのヴィーナスに絹の布を掛けようとする、時の女神ホーラが配された(時の女神ホーラは≪時≫又は≪永劫≫が擬人化した女神として、紀元前5世紀頃から各地で信仰されるようになった)。なお本作は1987年に修復作業がおこなわれた。 |
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