メドゥーサの悲しい物語・・・
メドゥーサは少女の頃 女神アテナが嫉妬するほどきれいでした。
彼女のあまりに美しい美貌は当然のことながら ポセイドン(ゼウスについで二番目の地位を持っている神)に関心を持たれ 愛されていました。
ある日 アテナの神殿でメドゥーサはポセイドンに抱かれたのでした。
神殿で愛する行為に及ぶということは非道である為、女神アテナは激怒して
女神アテナは メドゥーサを醜いゴルゴン(髪がすべて蛇 醜い怪物のような顔)に変えてしまったのです。
この非道な行為に対して 怒りを持ち このような事をしたという説と、自分より美しいメドゥーサに対して嫉妬の気持ちがあり、このように醜い顔にしたという説がございます。
メドゥーサは、もともと人間に生まれついたので、ゴルゴン(醜い怪物のような姿)になってからも、不死身にはなれずに いつかは死ななければならない身でした。しかし、これだけの罰では足りずに 女神アテナはその後 ペルセウスがメドゥーサを探し出して殺すのを手助けしたのでした。
ペルセウスがメドゥ−サの頭部を断ち切った時に、天馬ペガサス と クリュサオール(ポセイドンを父とする彼女の子供)が、血がほとばしり出るようにして生まれたといわれています。また 彼女の血はリビア砂漠に流れ落ち、それが蛇に変わったと言われています。
また メドゥーサの血は 医術の神 アスクレピオスは 患者の治療に使ったといわれています。
また女神アテナのもとに メドゥーサの首が献上され、メドゥーサの目を見た人は石になるといわれていたので 女神アテナ専用の盾の中央に埋め込まれました。