クピドとプシュケ「The First Kiss」カメオ
こちらのカメオには、愛の神クピドと美しい娘プシュケが描かれた有名なモチーフ「The First Kiss(最初の口づけ)」が精緻に彫刻されています。19世紀の巨匠ブグローの絵画でも広く知られる、愛と魂の結びつきを象徴するロマンティックなシーンです。
神話によると、プシュケは人間の娘で、そのあまりの美しさゆえに女神ヴィーナスの嫉妬を買います。ヴィーナスは息子であるクピドに、プシュケを不幸にするよう命じますが、矢を放とうとしたクピド自身が彼女に恋をしてしまいました。二人の愛は多くの試練にさらされます。プシュケはヴィーナスから与えられる数々の困難な課題を克服し、最後にはゼウスの裁定によって女神として迎え入れられ、クピドと結ばれます。この物語は「愛(クピド)と魂(プシュケ)」の融合を描き、永遠の愛・純粋な心・試練を超える強さを象徴するものとして古来より語り継がれています。
カメオに刻まれているのは、雲の上でクピドがプシュケにそっと口づけを交わす甘美な瞬間。花や装飾に囲まれた二人の姿は、幻想的でありながらも温かみを持ち、見る人の心に深い感動を呼び起こします。小さなカメオの中に壮大な神話の物語を凝縮したこの作品は、まさにアートとジュエリーが融合した逸品です。
さらに、本作を手掛けたのは世界的に高い評価を受ける巨匠アッカニート氏。現在はカメオのルース(裸石)の状態でのご案内ですが、お客様のご要望に応じて、当店専属のクラフトマンがブローチやペンダントなどへの枠製作を承ります。ぜひお気軽にご相談ください。
装飾品としての美しさだけでなく、神話を宿す「お守りのようなジュエリー」として、身につける方の毎日に特別な意味を添えてくれることでしょう。
|